京都市右京区の水尾(嵯峨水尾)の風景の写真です。
保津峡の駅から4キロほど北の山に囲まれた地域で、愛宕山のふもとです。
読み方はみずおですが、かつては「みずのお」「みのお」ともいったそうです。
山の中の静かな集落です。
地元のかたによると「家はけっこうたくさんあるけど、住んでないとこも多いよ」と。
柚子栽培が盛んで、柚子風呂も有名。
通り雨のあと、柚子にしずく。
スズメバチの巣が巨大。
清和源氏の祖である清和天皇ゆかりの地で、清和天皇陵、清和天皇社があります。
円覚寺と清和天皇社
小学校の校庭を横切ると、円覚寺が建ちます。
さらに進むと、地域の氏神さまである清和天皇社があります。うっそうとして暗い森の中といった雰囲気です。
お地蔵さん。
清和天皇陵
集落の西側を水尾川が流れます。
清和天皇陵へは集落からいったん水尾川の谷筋まで下りて、向いの山を鉄塔近くまで登ることになります。軽い気持ちで登るとけっこうつらい思いをすることになります。
晴れのはずが雨になり、砂利は歩きにくく、石畳は滑りやすく、実際つらい思いをしました。
また晴れてきました。
水尾のフジバカマ
休耕田ではフジバカマが育てられています。地域のかたやボランティアのかたががんばっています。
10月初旬にはフジバカマ鑑賞会が行われていて、畑のなかに入って散策することができます。
運が良ければ、渡り蝶のアサギマダラが乱舞する様子を見ることができます。
アサギマダラが気温に敏感なので、暑くなるとどこかへ隠れてしまうそうです。
アサギマダラはたくさん飛んでいましたが、飛んでいる瞬間を撮るのはやっぱり難しい。
フジバカマ鑑賞会の期間外は畑には入れませんが、それでもまあまあ近くから鑑賞することができますので、行ってみても良いかもしれません。
見学に来たおばちゃんがたびたび「この蝶々はなんていう蝶々ですのん?」と地域のひとに尋ねます。地域のひとはその都度丁寧に教えていますが、あとで小さい声で、
「なんや蝶の名前も知らんとここまで来たはんのかいな...。」とつぶやいておられました。